Big Operation Room ( Grand Womb ) 16歳以上推奨 BACK
大手術室(Grand Womb)です。

現在:8体







最終更新日:2002年11月04日(月)




ここは、大手術室。

Grand Womb と呼ばれる、乙女達をカラクリ仕掛けへと昇華させる場所。

命の灯の消えた彼女たちは、ここで再び「命」を得るために、 手術台に身を委ねる。



それが、第2の子宮(Secondary Womb)。





……ワタシ、手術室、ノ、背景、ノ、女ノ子、デス……ア………






彼女の身体に、電気が流れて来る。

それは、彼女にとっての、「血」であり、金属の「肉」を潤す。











開かれた脾腹に見える物は、少女がもはや「人」ではない証とも言える。

それは、人の手で造られた「命」。

人の手が創り出した、もうひとつの、崇高な存在。






……あ……ああ……あた…し……機械…に……なって…い…くぅ……
………………………………(現在、彼女の意思は停止している模様です。)




彼女は、自らの「身体」が組み上がって行く様子を、 あたかも喜んでいるかのように見える。

しかし、それは彼女を見ている側の、欺瞞。

機械になる事への真の喜びは、彼女だけにわかるもの。






ピピッ、アタシ、舞。コノ台デ、改造、サレタノ。ピーッ……




そして、少女はもう一度、産まれた。

少女はこれからも、これまでと同じく想い出を積み重ねて行く。

ただ、デバイスが異なるだけだ。

機械の目で見、機械の心で感じ、機械の腕を広げ、機械の脳で記憶を残す。











時として、死から再生出来た直後に、

再び死が訪れることもある。

しかし、今の彼女にとって、

その「死」は単なる「停止」であり、

「滅亡」ではない。



第2の子宮………

そこは第3の誕生をも与えられる場所。






現在、大脳スリープ中デス。大脳室血液濃度、増加、50%……。3時間以内ニ、大脳室ノ修理ヲシテクダサイ……。
私ハ、改造サレテ、機械ニナッタ。デモ、コノ姿マデ、変エラレナイ……。




機械になることは、自分を解き離すことでもある。

しかし、それは自分を失うことではない。

……機械になっても、「自分らしさ」は失わない。

そんな情熱が、彼女の冷たい機械の瞳から感じられる。








あたし、翼をつけてもらう改造されてるのよ。





これまでは、ただ夢でしかなかったことでも、

実現させることが出来るかもしれない。

そう、無限の可能性を引き出すことも、手術台では可能になる。











本来、子宮とは、あたたかく、やわらかい場所。

少女は再び、やわらかい子宮に抱かれながら、

硬い金属の身体へと変貌していった。






……ピピッ……ロボットニ……ナルノ……トッテモ……気持チイ……ピーッ




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