あたし、翼をつけました
はい、大丈夫です。さっきちょっとばかり眠ったあとは、ぜんぜん痛く ありません。
そう、それはよかった。
(……ま、眠ったとゆーより大脳のバイコン化のために脳機能を停止 させたってのが、正解だけど)
うれしいなぁ……ついに、自分の背中に翼を付けて、空を飛べるように なるんですもの。そしたら、空の上へピクニックに行って、雲の上でお弁当を 食べて……(喜)。
そ、それは、楽しみだね。
(……うーん、あいにく君のお腹には飛行ユニットのエンジンが詰まって るんで、弁当食べて消化させるような内臓は無いんだよね)
でも、すごいですよね、こうやって、人間に翼を付けるコトが出来るように なったんですから。
す、すごいよね。我ながら、ビックリだよ。
(……ホントのトコは翼付けるどころか全身機械にしてるんだよね。ほとんど ロボット状態。この娘、今の自分見たらビックリするだろうなぁ、 脳も見えてるし)
あぁ……(はぁとまぁく)、空を飛ぶって、とっても気持ちいいんだろうなぁ……、 風を素肌でいっぱいに感じて……あぁ、何でだろう、何か、今から、気持ちいい ………あはぁんん(はぁと)。
う、うん、きっと、気持ちいいよ。
(……って今気持ちいいのは、多分、○○○○に接続したチューブから注水 してる所為でしょ。それに素肌で感じるって言っても、あなた自分が思ってる よりロボットになってるから、外部から風圧ほにゃヘクトパスカル〜、 なんてデジタルデータになっちゃうんだけど……、 ま、あんま気にするコト無いか)